「ランキング」や「おすすめ」で常連のお店
「京都 ラーメン」で検索すればあっという間に見つかるこちらのお店。
ランキングやおすすめでは常連、京都のラーメン激戦区である一乗寺でも頭一つ抜きん出ています。その理由はラーメンを見た瞬間に分かる、このオンリーワン感でしょう。
1時間半待ち
場所は一乗寺、東大路通沿いにあります。この通りはラーメン屋さんだらけ。休日のお昼時ともなればあちこちで行列が見られます。
最寄り駅は、電車なら叡山電鉄本線「一乗寺」駅、バスなら「一乗寺北大丸町」。バスは1時間に1本程度と本数が少ないのでご注意を。
ちなみに訪問したのは2度なのですが、どちらもタイミングが悪く1時間半待ちでした。お店に行くと受付番号をもらって、指定時間に再集合するというシステムなので、お店の前に長蛇の列ができることはあまりないようです。
そもそも、お昼から夜まで通しで営業しているようなので、タイミングが合えばそこまで並ばないかも。
まあ、それだけ待ってでも食べたいお店であることに違いはありません。
ちなみに、オンリーワンと言っておきながら、実は静岡は清水にある「麺や厨」でも同様のスープがいただけます。
厨の大将は極鶏の近所にあるこちらも名店「中華そば 高安」出身とのことだったのでもしかしたら…未確認です。ちなみに高安も行ったことがあるのですが、美味しい豚骨ラーメンがいただけます。
極鶏と厨、両方食べたことがあるのは僕だけじゃないかな?なんて。
メニューはシンプルに「極鶏」のみ
ラーメンのメニューはシンプルで、
- 極鶏 鶏だく:超濃厚肉濁鶏白湯
- 極鶏 赤だく:厳選唐辛子丼一面
- 極鶏 黒だく:自家製マー油
- 極鶏 魚だく:魚魚魚魚魚魚
さすが京都。ウィットに富んでいます。「魚魚魚魚魚魚」ってなんぞ。
っていうか安い!と思って調べたら、この辺りの平均的な値段のよう。さすが激戦区。この味ならもっと出すよと言いたい。
極鶏 鶏だく、大盛、チャーシュー増、玉子かけご飯セット
並んでいるときにオーダーを聞いてくれるので、着席から数分で着丼。
そりゃ、めったに行けるお店ではないので欲張っちゃいますよね。
まず見た目からして華やか。チャーシューがお花のよう。高さのある盛り付けは美味しそうに見せる鉄則だそうな。
スープは「超濃厚肉濁鶏白湯」という説明の通りドロッッドロ。もはや白湯ではなく茶湯。
それもそのはず、「肉濁」が示す通り、通常の白湯に鶏肉を粉砕したものが入っていると思われます。ベジポタならぬチキポタ。
鶏の美味しさを引き出すどころかまるごといただいてしまうという発想。あっぱれです。
お味はというと、鶏の美味しさを前面に出す想像以上にまろやかであっさりとした味付けです。
お出汁の香りもしますが、それでも最前面には鶏鶏鶏。たまにくる唐辛子のピリッとした辛さがアクセントになって良いですね。
麺は中細でかため。すぐに食べようと思っても、スープがドロドロすぎて混ざらないので苦労します。
そして、渾身の力で麺を持ち上げると、同量、いや、それ以上のスープが絡んできます。圧巻。
ラーメン食べててスープが足りなくなるってどんな状況よ。
トッピングのメンマは断面が1.5cm四方。味もしっかりついているので、これもスープに対してアクセントになります。
驚くなかれ、チャーシューは鶏ではなく豚。なぜだ。鶏と豚を一緒に食べるという不思議な体験ができます。
チャーシューの味付けは薄めなので、鶏さんと豚さんの素のハーモニーが楽しめます。これが美味しい。
麺を食べ終わったときにはスープは1/3程度になっていましたが、玉子かけご飯にスープをかけて最後まで美味しくいただきます。
最後までバランスの良い、素敵な一杯です。
この体験、この極鶏以外では静岡の厨でしか味わえないでしょう。
ラーメン好きな方には一度味わってもらいたいなぁ。