天ぷら懐石がスタートしたと聞き、毎度お馴染みになりつつある「日本料理 浜松 桝形」さんへ行ってきました。
本当は僕のようなペーペーが行けるようなお店ではないのですが、大将、鈴木佐智生さんとのお付き合いがあり、こうしてたまに伺わせて頂いています。桝形ビルの3、4階にあるのですが、未だに緊張しながらエレベーターのボタンを押します…。
創業は明治24年(1891年)、120年以上続いている浜松屈指の老舗なのですが、大将がアグレッシブな方で、伝統はしっかりと守りつつ、今の時代に合わせた経営をされています。ブランドフードフェスという取り組みの中心にもなっていて、食を通して浜松の街中を盛り上げようという非常に熱い方です。
京都の有名な料亭との大きな違いは「地産地消」。全国各地から有名な食材を仕入れるのではなく、地元産の新鮮な食材を使っています。それも遠州、浜松という食材に恵まれた地域だからこそできることなのですが、地元の方はもちろん、他所から来た方のおもてなしには最適ですね。
基本的には日本料理、和食を提供しているのですが、この度天ぷら懐石を始めたとのことで伺いました。話を聞くと、天ぷらというのは想像以上に技術が必要で、奥が深く、美味しい天ぷらを当たり前のように提供するのは非常に難しいとのこと。それをスタートさせたのですから期待は高まるばかりです。
さらに聞くと、実は「桝形」のおこりは天ぷら屋だったとのこと。
浜松出身の有名な監督、木下惠介さんも幼い頃からの好物だったとか。
※出典
“木下惠介は本名・木下正吉(還暦を機に惠介を本名とする)。静岡県浜松市の江馬殿小路にある大きな漬物屋「尾張屋」の五男として生まれた。かなり裕福な環境にあり、冷飯が嫌いで小学校に入っても弁当は持参せず、お昼になると家に帰って、出前を取って食べていたという。この小路は通称“旨いもの小路”とも呼ばれるほど食べ物屋が多く、おかげで彼は幼くして既に食通であった。好物は「桝形」の白魚のかき揚げ天婦羅や「柳川亭」の泥鰌の蒲焼丼。なお、枡形も柳川亭も浜松の老舗名店として今も営業中である。”
木下家の食通息子 – 木下惠介エピソード – 木下惠介とは
http://www.shochiku.co.jp/kinoshita/content/episode/06.html
さあ、それでは以下、スタートした1万円の天ぷら懐石フルコースのご紹介。
1.刺し身の盛り合わせ
2.金目鯛の西京焼き
天ぷらは天つゆもありますが、主にこちらの2種類の塩でいただきます。
3.車海老の前脚
4.車海老
5.鱧(はも)
6.櫨(はぜ)
7.穴子
5.鱧(はも) + 梅
8.白ゴーヤ
9.アスパラガス
10.銀杏
11.モンゴウイカ
12.太刀魚
13.鮎
14.松茸
15.イチジク
16.クロムツ
17.落花生豆腐
18.なめこ
19.カマス
20.秋刀魚
21.アワビ
22.車海老の脳のオオバ包み
23.伊勢海老
24.ウニの海苔包み
25.天茶、天丼、天うどんから選択
26.三ヶ日みかんシャーベット
天ぷら懐石はカウンター(4席)専用コース、全て大将が目の前で揚げ、出すときに食材について説明して下さるので、満足感がすごい。
品数が26というのは多く感じるかもしれませんが、ペロリです。高級食材ばかりなので、これで1万円は絶対安い。
準備もありますし、カウンターも人気なので予約することをおすすめします。
浜松 桝形
TEL:0120-839-909
住所:静岡県浜松市中区肴町316-40 桝形ビル3F・4F
地図はこちら
営業時間:11:30~14:00(完全予約制) 17:00~23:00
定休日:日曜日
公式HP:http://www.masugata.jp/
公式ブログ:http://masugata4g.hamazo.tv/
http://bonzaru.hamazo.tv/