ハッチマン

浜松市天竜区春野町杉地先の地すべりのその後と富士砂防について


これを目的に行ったわけではないのですが、通り道だったので写真を撮って来ました。


浜松からドライブしようと国道152号を北に、天竜二俣あたりで国道362号を春野町方面に行き、秋葉山本宮秋葉神社を過ぎ、藤ノ瀬ホタル公園を過ぎると春野町豊岡なのですが、そこにメガソーラーがありました。
『浜松にメガソーラー 三立木材が事業参入』
日照時間ランキングでは常に上位に入っている浜松なので、これからも続々とできるのでしょうか。

一時期山で暮らしていたので、正直がけ崩れ、地すべりの光景には慣れている部分もあるのですが、春野町方面はちらほらと崩落の跡、復旧工事、崩落防止工事をしている場所がありました。

そこを過ぎると地すべりの現場、春野町杉。



※その他の写真はこちら
「門島地すべり」(浜松市天竜区春野町杉)災害状況 2013年4月アジア航測(株)
実際に現場を見ると、想像以上に大きく崩れており、その恐ろしさを感じました。巻き込まれたらひとたまりもないですよね。人的な被害がなくて本当に良かったです。

川がせき止められ氾濫する恐れがあったのですが、仮の水路もできているようで、作業をしていたのは電気工事(?)の方くらいでした。
今回の地すべりでひとつ気になったことがあります。
浜松市天竜区春野町杉地先の地すべりについて静岡県公式ホームページ
こちらのサイトにある、
【第15報】平成25年5月2日16時現在
こちらの資料を見ると、今回の地すべりの流れが分かるのですが・・・

4月 8日
 伸縮計設置(住民の亀裂発見が契機
4月21日
 23時30分 : 避難レベル観測
4月21日
 23時50分 : 避難勧告
4月22日
 1時00分 : 住民避難
4月22日
 6時 : 杉川の影響区間立入禁止措置
4月23日
 3時 : 観測値に加速 浜松土木事務所天竜支局職員全員配備
 4時20分 : 1回目崩落
 4時30分 : 2回目崩落
 4時40分 : 住民の避難を確認
 6時39分頃: 3回目崩落
 7時30分 : 航空偵察開始
 9時30分 : 仮排水路工着手
 15時55分 : 4回目崩落
 16時30分 : 専門家による現地調査
4月24日
 0時30分 : 仮排水路工完成
4月25日
 22時13分 : 5回目崩落
4月26日
 21時16分 : 6回目崩落
5月 1日
 21時20分頃: 7回目崩落

崩落が起き、大きく報道されたのは4月23日なのですが、今回事前に避難することができたのは2週間前に住民が亀裂を発見したからなのです。伸縮計という計測器を設置したきっかけが亀裂の発見だったので、それがもし発見できなかったら、あるいは亀裂から崩落までの時間が短かったらと考えると・・・また、規模は小さかったようなのですが、崩落は5月1日まで、計7回続いたということで、規模、回数も予測は難しいようですね。
浜松は南北に長く、こういった危険のある場所は数え切れないとは思うのですが、民家に近い部分には何かしらの対策がとれないものでしょうか。
こういう土砂崩れを見る度に思い出すのが富士砂防事務所。ここは大学時代に地学実践実習(だったかな?)で1回行ったのですが、富士山の大沢崩れや由比、薩?峠(さったとうげ)の地すべり対策事業を取り仕切っている事務所なんです。
『平成25年度 事業概要』富士砂防事務所
カメラや観測機器で常に地すべりの兆候を観測したり、防止工事を行い、日々県民を守ってくださっているんです。富士山が噴火した場合についても研究しているんですよ。世界文化遺産登録された富士山ですが、あくまで自然のものなので、安心、安全に自然を楽しむためには必要不可欠というか、強化すべき事業ですよね。感謝です。
最後に、今回は自前にしっかり下調べをし、危険が少なくなったことを確認してから崩落現場に行きました。
いい子のみんなは興味本位で安全かどうかもわからない場所に行ってはいけません!
山だけでなく、海も然りですよ。

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