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【スタジオジブリ】米林宏昌監督作品 映画 『思い出のマーニー』 レビュー


『思い出のマーニー』公式サイト
※ネタバレがありますのでご注意下さい。
 また、あくまで私感ですので、ご了承下さい。

あらすじ
さあ、久しぶりに見て参りましたジブリ作品。『かぐや姫の物語』を見逃したので鬱々としていたのですが、この作品を見てそれが晴れましたね。ちなみに、先日テレビでやっていた『借りぐらしのアリエッティ』を見てテンションは上げておきました。
原作はイギリスの作家ジョーン・G・ロビンソンの児童文学「思い出のマーニー」(岩波少年文庫刊)、もちろん未読。舞台をイギリスから北海道の湿地に移し描いたひと夏の物語。少なくとも北海道でそれはないだろ、というようなシーンはなかったように思えます。(住んだことがあるわけではありませんが)
肝心の内容は、今までのジブリにない、内面を強く描いた作品、という印象。
主人公はダブルヒロインの杏奈とマーニー。序盤の杏奈は今までの主人公のような芯が強く、何にも負けず、包容力があるタイプとは真逆。不幸な環境で育ち、自分自身の性格にも辟易とし、さらに喘息まで持っている。マーニーは終始不思議なふわっとした感じだが、なぜか、マダム・ジーナとは違うタイプの妖艶さも感じる。
正直この時点では小学生以下が心から楽しめる作品ではないだろうなとも思ってしまいましたが、杏奈に関してはまさに現代が抱えるなにがしなので、中学生以上であれば共感できる部分がある人も多いのでは。もちろん話が進むにつれて印象は徐々に変わっていきますが。
ジブリの真骨頂といえば、その画力。活き活きとした自然、豊かな表情、言動、人間模様、それらが心まで動かしてしまう訴える力。ところが、今回の作品では内面を描くためか、気持ちのゆらぎの描写に重きを置いているように感じました。
杏奈は夏休み中、喘息の療養のために都会(札幌)を離れ、湿地帯の広がる田舎へ行くのですが、最初に杏奈が目にする湿地帯が、どちらかというと風景画、油彩画のように描かれていました。正直その景色自体には引き込まれなかったのです。ここでも杏奈の気持ちの動きから目を離させない工夫のように感じました。
その湿地帯の入江の反対側にある湿っ地(しめっち)屋敷で杏奈はマーニーと出会い…と話は進んでいくのですが、杏奈とマーニーが一緒にいるシーンがとても綺麗で一番引き込まれます。2人で踊り、ボートを漕ぎ、ピクニックをし、素敵な時間が過ぎると共に杏奈の心に起こる変化が強く伝わってくるのです。
そこからはマーニーが一体何者なのか、実在するのか、という展開になるのですが、杏奈の想い、マーニーの想いが交差し、夢と現実の間で描かれるストーリーは温かくもあり、切なくもあります。そのまま終盤へ向かい、最後には全ての謎が解け、晴れ晴れとした顔で杏奈は都会へ戻っていきます。
あえて残念だったところを挙げるとすれば、”尺”。余裕を持って感動するのであればもう少し謎が解けていく後半が長いほうが良かったかもしれません。とはいえ、結構序盤のヒントで気づいてしまった僕はどうやってオチに持っていくのか、という曲がった見方をしていたことは否定できませんが、103分はこの内容に対して短すぎる。
後、特筆すべき点としては声優さんと音楽。今作ではオーディションで選ばれたダブルヒロインの高月彩良、有村架純を含め、違和感がないどころか、どなたもはまりすぎ。音楽は久石譲ではなく村松崇継ですが、世界観にはぴったり。プリシラ・アーンのエンディングも、見終わった自分に染みる曲、歌声。終始耳が幸せな作品でした。
ストーリー自体はよくある話かも知れませんが、この描き方はやはり特別。杏奈の変化、マーニー生い立ちと想い、周りの人々の温かさ、「あなたのことが大すき。」というフレーズ、今の時代にあえて見たい、後世にも残したい作品です。


たまに普通のかにぱんを食べることはあるのですが、よく考えたら “ミニ” を食べたのもかなり久しぶり。
普通のかにぱんほどのしっとりさはありませんが、カワイイかにの形と甘すぎないチョコ味が良いですね♪
あっさりすぎてあっという間にさようなら(笑)
そういえば、三立製菓のサイトを見ていたら、かにぱんを楽しみながら食べよう!というページを発見!
これは子どもが食いつきそうな内容…
「かにぱんのうた」もあるのでぜひ一度聞いてみてください…!
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